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2017年2月 3日 (金)

シューベルト:ピアノ三重奏曲第一番他

Pianotrioop99

シューベルトのピアノ三重奏曲第一番はかつてルービンシュタイン、シェリング、フルニエの盤で聴いていたが、程なく処分してしまった。彼らの演奏が気に入らなかったわけではない。冒頭の運動会の行進を思わせる主題が耳につき、聴き通すことができなかったのだ。

それが歳をとるにしたがって、あくの強い主題も次第に耳に触らなくなり、全曲を聴き通せるようになった。年齢とともに感受性が衰えるのは仕方ないにしても、聴ける音楽が増えようとは思いもしなかった。

というわけで、長い中断を経て再び買い求めたのはスーク・トリオの PCM 録音盤。もっと新しい録音もあるのだが、彼らの演奏は先にベートーヴェンの大公を聴いて好ましく感じていたから。

打てば響くという形容そのままの彼らの鋭敏で、しかも力強さを備えた演奏は、室内楽を聴く楽しみと醍醐味を味わわせてくれる。

併録のノットゥールノの息を潜めた開始は、ハ長調の弦楽五重奏曲の緩徐楽章を思わせる。この繊細な響きも十分に捉えられている。

Schubert : Trio in B-flat, Nottruno in E-flat (DENON)
Trio in B-flat Major for Piano, Violin and Cello, op.99
Nottruno in E-flat Major for Piano, Violin and Cello, op.148
Suk Trio
Jan Panenka, piano
Josef Suk, violin
Josef Chuchro, chello
June 19 and 20, 1975
Lucany, Romancatholic Church St. Mary, CSSR

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