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2016年2月17日 (水)

スタン・ゲッツ・イン・ストックホルム

Stangetzinstockholm

スタン・ゲッツが 1940 年代末から 1950 年代中ごろにかけて録音したレコードはいずれも名演揃いであり、加えて、アルト・サックスに紛うクールな響きが、しだいに暖かく、力強さを増していく姿を記録していて、興味が尽きない。

この時期のレコードに『イン・ストックホルム』という一枚があって、なかなか入手できないでいたところ、市の図書館が CD を所蔵していることがわかったので、早速聴いてみた。

録音されたのは 1955 年 12 月。プレスティッジやルーストのとびっきりクールなセッションから四、五年経過し、J・J・ジョンソンとの白熱したライヴ盤『アット・ジ・オペラ・ハウス』にはまだ二年を要する時点。音楽の手触りがなだらかに変化していくさなかの録音である。

ここでのゲッツの吹奏は自信にあふれている。場所ごとに力をつけ、関脇、大関を駆け抜けるように登っていく横綱寸前の力士にしか見られない勢いを想像させる。「天馬空を行く」とはこんな演奏を言うんだろうなあ。

Stan Getz in Stockholm (Verve)

Indiana
Without a Song
I Don't Stand a Ghost of a Chance with You
I Can't Believe That You're in Love with Me
Everything Happens to Me
Over the Rainbow
Get Happy
Jeepers Creepers

Stan Getz (ts)
Bengt Hallberg (p)
Gunnar Johnson (b)
Anders Burman (ds)
Recorded December 16, 1955, Stockholm, Sweden

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コメント

ご無沙汰しております。
天馬空を行く、はグットな表現ですね。
スタンゲッツで、今さら思う事なんですけど、腕前は年とともに上達はあるかもしれないが、だからといって、その凄さと好きとは別問題、個人的な好みではルースト時代(十両時代?)なんですがね、だから、技術と好みと相反するんですよ。困ったもんです。技術を鑑賞したいより、情感を鑑賞したいのかな?そうなると相対性理論のように、昔という時間が嗜好にかかわってくるのです。すなわち、情感=時間の二乗×技術

マスター、こんにちは。

> 技術を鑑賞したいより、情感を鑑賞したいのかな?

もちろん、そうですね。

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