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2014年11月21日 (金)

セガンティーニの絵

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国立新美術館で開催されているチューリヒ美術館展に行ってきました。新聞などで盛んに取りあげられていたモネの巨大な睡蓮のほかにも、ゴッホ、セザンヌ、ブラック、ピカソ、クレー、シャガール、ミロ、モンドリアン、ジャコメッティ等々の傑作が目白押しで、圧倒されました。

順路の最初にジョヴァンニ・セガンティーニの絵が二枚ありました。セガンティーニは初めて接する画家でしたが、彼の絵を観てすぐに『フォーレ室内楽曲全集』(東芝 EMI)を思いだしました。

このレコードは 1970 年代中後期に、ピアニストのジャン=フィリップ・コラールを中心とする演奏家たちが録音したもので、このジャケットに、一本の木に絡め取られた裸の女性を描いた絵が使われているのです。解説書にはこの絵に関する説明が一切なく、レコードを聴くたびにジャケットを眺め、不思議な気持ちになっていたのでした。

ジャケットの絵は美術展で展示されていたものとは異なりますが、暗い青を基調にしたところ、山肌や樹皮などに見られる細かな筆致、何よりも絵全体を覆う退廃的な気分がセガンティーニに違いないと思わせたのです。

フォーレは 19 世紀末から 20 世紀初めの作曲家ですが、僕自身は、同時代の人たちほどには世紀末的な退廃はあまり感じないのです・・・。

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