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ブラームス : 弦楽六重奏曲第一番

Streichsextettnr1 弦楽六重奏曲第一番を作曲していたころ、ブラームスはアガーテ・フォン・シーボルトという女性と恋愛中であったのですが、これはのちに破談となります。門馬直美さんはこのレコード解説の中で「恋愛の甘さと精神的な痛手とが交錯してあらわれてもいるようである。とくに、第二楽章では、そうした気分が濃くでている」と述べています。

ルイ・マルは映画『恋人たち』にこの第二楽章を使っていますが、もしかしたらこのような曲調を求めてのことだったのかもしれません。ただ、映画そのものは僕にはいまだによくわからないままで、彼が監督した作品では、どちらかといえば『死刑台のエレベーター』や『鬼火』のほうが好きなのです。

僕は、この甘美でしかも情熱的な第二楽章を過度に感情移入することなく演奏したものが好きです。アマデウス弦楽四重奏団とアロノヴィッツやプリースとの共演盤は知と情の均衡がとれ、見通しも利いた演奏になっていると思います。

Johannes Brahms : Streichsextett Nr.1 B-Dur Op.18

Amadeus-Quartett
 Norbert Brainin, 1. Violine
 Siegmund Nissel, 2. Violine
 Peter Schidlof, 1. Viola
 Martin Lovett, 1. Violoncello
Cecil Aronowitz, 2. Violla
William Pleeth, 2. Violoncello
Dec. 1966, Berlin, Ufa-Studio

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