毎日新聞の書評欄から
新聞を読んでいると、新潮社の出版案内に堀江敏幸の新刊『未見坂』が出ていますね。同じ新潮社から出版された『雪沼とその周辺』(2003)の続編と紹介されていますが、はたしてその内容はどんなふうになっているんだろう。
などと思っていたら、きのう付けの毎日新聞の書評欄にこの『未見坂』の評が載っていました。評者は湯川豊氏。この最後のほうで、こんなことが書かれています。
(略)こうして見てくると、前の短編集『雪沼とその周辺』との違いがはっきりしてくる。同じく平凡な人びとの日常を描きながら、あそこでは話の最後に至って人びとの日常が別の次元に移行する仕掛けがあり、その飛躍がカタルシスになった。この『未見坂』ではそうした飛躍はほとんどない。エピソードの連続が日常のなかでさざ波を立てつつ、また日常の人生に没してゆく。(略)
ということは、さらに渋い味わいの短編集なのかな。
・・・やっぱり読みたくなりますね。
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コメント
ひらさん、こんにちは。
『未見坂』書店の新刊コーナーにありました。
この短編集は『雪沼とその周辺』の続編なんですね。
『雪沼と…』は、何度か読み返しました。
雪沼に住む人たちに、現在の私の心が惹かれるものが
あるのだと思います。
今は『おぱらばん』を読んでいるところでして
堀江作品は、これが5冊目です。
次は、何を読もうかな。
投稿: ANNA | 2008年11月18日 (火) 15時30分
◇□ ANNA さん
こんばんは。
> 『未見坂』書店の新刊コーナーにありました。
> この短編集は『雪沼とその周辺』の続編なんですね。
そのようです。『雪沼とその周辺』の続編というと、読みたくなりますよね。
> 『雪沼と…』は、何度か読み返しました。
> 雪沼に住む人たちに、現在の私の心が惹かれるものがあるのだと思います。
なにか、とても強く惹かれるところがあるけれど、これに惹かれるのは自分の中の何なんだろうって思いますね。
> 今は『おぱらばん』を読んでいるところでして
> 堀江作品は、これが5冊目です。
これもいいですよね。ちょっと捉えどころのない人物だけれど、これが許せるのは、自分の中にもこういったところがあるからなんだろうなって思います。
> 次は、何を読もうかな。
堀江さんの作品には、こういう気持ちにさせる何かがあるんだなあ。
投稿: ひら | 2008年11月18日 (火) 21時49分
◇□ ANNA さん
こんばんは。
> 次は、何を読もうかな。
堀江さんの長篇に『いつか王子駅で』というのがあって、僕はこの題名から、デイヴ・ブルーベックやマイルズ・デイヴィスやビル・エヴァンズが演奏したディズニー映画の主題歌『いつか王子様が』Someday My Prince Will Come というのと混同していまいます。もちろん、ディズニー映画とは何の関係もない堀江さんの世界なんですけどね。
・・・ANNA さんはもうお読みかもしれないけれど。
投稿: ひら | 2008年11月19日 (水) 21時10分
ひらさん、こんばんは。
あっはっは(私は、こういう感じで 豪快に笑う方なのです。)
『いつか王子駅で』、『いつか王子様が』ほんとうに似てますよね。
…私も混同してしまいそうです。もう既に一緒になっているかも。
私『いつか王子駅で』は、まだ読んでないのですが、これから必ず読みますよ。堀江さんのファンですから。
今『おぱらばん』を読んでいるところですが、私の愛読書である
トーベ・ヤンソンの『ムーミン』シリーズのお話がでてくるんです。
そういうところで、親しみを感じて嬉しくなってしまいます。
堀江さんには、お嬢さんがいるようですから、ディズニーの世界も
実はお詳しいのでは?と思いますよ。
投稿: ANNA | 2008年11月19日 (水) 21時53分
◇□ ANNA さん
こんばんは。
> あっはっは(私は、こういう感じで 豪快に笑う方なのです。)
おります、職場にも、こういう人が。好きだなー。
> 『いつか王子駅で』、『いつか王子様が』ほんとうに似てますよね。
偶然かもしれないけれど、似てますね。
> …私も混同してしまいそうです。もう既に一緒になっているかも。
知らず『いつか王子様が』のメロディが頭に浮かんでます。
> 今『おぱらばん』を読んでいるところですが、私の愛読書であるトーベ・ヤンソンの『ムーミン』シリーズのお話がでてくるんです。
> そういうところで、親しみを感じて嬉しくなってしまいます。
つい最近、フィンランドに出張していた方のお話を聞く機会がありました。休日に家族でムーミン博物館のようなところに行っていたそうです。フィンランドでの生活も快適だったようです。
> 堀江さんには、お嬢さんがいるようですから、ディズニーの世界も実はお詳しいのでは?と思いますよ。
お嬢さんが! なるほどね。
投稿: ひら | 2008年11月20日 (木) 20時31分
『未見坂』の書評を探していた通りすがりの者です。
堀江さんの『いつか〜』は私も好きな作品ですが、お二人のやりとりを読んで、書き込みます。同書が出版された年の『波』新潮社の5、6月号頃に掲載された堀江さんの「始末書の書き方」というエッセイで、まさにお二人が指摘された「いつか王子様が」の話が出てきます。同書を書きあぐねていた頃、編集者から電話で「タイトルだけは決めて下さい」と言われた瞬間、堀江さんの部屋にたまたまエヴァンスの名曲が流れていたため、それにあやかった語呂合わせを仮題にしたそうです。割と素敵なエッセイです。国会図書館などで読める(コピーもできる)と思います。
投稿: みや | 2009年5月 6日 (水) 13時21分
◇□ みやさん
こんにちは。はじめまして。
コメント、ありがとうございます。そうですか。『波』に載っていたんですね。
ジャズ・ファンだったら、この題名からどうしたって『いつか王子様が』を連想するんですが、堀江さんはジャズもお聴きになるんですね。
僕の街の図書館でも『波』を所蔵しているんですが、検索してみたら、2008 年 3 月号以前のものは 2006 年の三冊以外にはないようです。国会図書館はまあ無理ですね、残念ですけど。
投稿: ひら | 2009年5月 6日 (水) 14時57分
>ひらさん
秋田にお住まいというプロフィールを確かめずに(苦笑)、意味のない情報をお伝えして失礼しました。
今、アマゾンのカスタマーレビューで確かめたところ、『一階でも二階でもない夜—回送電車2』中央公論新社(2004年)というエッセイ集に「始末書の書き方」は収録されているようです。お近くの図書館に所蔵されているといいのですが。堀江さんの文章作法を率直に語ったエッセイで、たいへん興味深くよみました。
ちなみに私は山弦(やまげん)というギター・デュオがカバーした「いつか王子様が」が好きです。
投稿: みや | 2009年5月 7日 (木) 18時42分
◇□ みやさん
こんばんは。
情報、ありがとうございます。『回送電車』はこちらの図書館でも全巻揃っています。
堀江さんのエッセイはなんだかむずかしい感じがしたので、後回しになっていたのでした。こんど借りて読んでみますね。
僕は古い音楽ばかり聴いているので、ギター・デュオの山弦という名前は初めてです。
僕は、そうだなあ、マイルス・デイヴィスがいいかなあ。ジョン・コルトレーンのソロになったとたん、雰囲気がガラリと変わるところなんかスリリングだなあ。
投稿: ひら | 2009年5月 7日 (木) 20時58分
◇□ みやさん
こんにちは。
さっそく『回送電車 II 一階でも二階でもない夜』(中央公論新社、2004)を借りてきて、『始末書の書き方』を読んでみました。
『いつか王子駅で』がエヴァンズの Someday My Prince Will Come の語呂合わせを仮題として始められた様子、なかなか面白いです。スッキリしました。
これを読んで、どうして堀江さんのエッセイを敬遠していたのかなと考えていたのですが、これは最初の『回送電車』(中央公論新社、2001)冒頭の『回送電車主義宣言』の、句読点が少なく、六、七行も続く長い文章にその理由があったようです。
他の文はいつもの静かな堀江調なので、とりあえず、このエッセイ集を拾い読みしてみようかな。
投稿: ひら | 2009年5月 9日 (土) 15時58分
>ひらさん
おススメした文章がフィットしたようで、私も良かったです。
かくいう私も、堀江さんの『回送電車』を全部読み通せてはいません(笑)。
でも、確かに素敵なエッセイも書かれているので、私も時々、ひろい読み
したいと思っています。
実は私も最近、『東京大学のアルバート・タイラー』の歴史編を読んでいたり
(私は80年代に青春期を送ったので、MIDIの話を興味深く読みました)、
また『マタイ受難曲』ではないですが、バッハの『ゴルトベルク変奏曲』のピアノ版を
聞きはじめたりして「私がバッハか〜」と思っていたので、たまたま、ひらさんの
ページを開いて、なんだか勢いで書き込んででしまい、なにかの偶然の力を感じた次第です。私も今度『マタイ』を聞いてみようと思います。
また立ち寄らせていただくかもしれませんが、その時は、よろしくです。
(ちなみに私は関東の方に住む一回りほど若造の男で、ロック好きです。
ジャズは少ししか聞いていませんが、『スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス』
は好きです)
投稿: みや | 2009年5月10日 (日) 00時12分