ロス・インディオス・タバハラス:スイート・アンド・サヴェイジ

Sweetandsavage

ブラジル北東部セアラー州の奥地に住むタバハラス族の酋長ミタンガの第三番目の息子ムサペレと第四番目の息子エランディは、この地を訪れた探検隊が残したギターを持ち帰って独習でマスターし、人々に聴かせた。この評判を伝え聞いた南米の興行師が二人をスカウトし、1950 年代初めから約六年間、ブラジルをはじめとする中南米諸国を巡演した。

彼らは 1957 年にニュー・ヨークの舞台に立ち、大きな成功をおさめた。これが契機となって RCA ヴィクターに迎えられ、ハーマン・ディアス・ジュニアの制作によって『スイート・アンド・サヴェイジ』と題する LP レコードを作った。このレコードは特筆大書するほどのものとはならなかった。

ところが、1963 年夏、ニュー・ヨーク WNEW 放送局の制作者マイク・カートが自身の番組『ジーン・クレイヴァンとディー・フィンチのモーニング・ショー』のためにレコード資料室で『スイート・アンド・サヴェイジ』を見つけ、この中の一曲『マリア・エレーナ』を放送で流したところ、これが全米で大ヒットした。

以上が、僕らが知っているロス・インディオス・タバハラスがデビューのころまでのいきさつである。

インターネットで検索してみると、LP『スイート・アンド・サヴェイジ』は 1964 年、シングル・レコード『マリア・エレーナ』はこれに先立つ 1963 年の発売となっている。そうすると、これらは再発売された年であって、最初の発売年はよくわからないということになる。

その後に発売された LP レコードを聴いてわかることなのだが、彼らの演奏スタイルはデビュー当時にしてすでに完成されている。それに、自国ブラジルだけでなく、中南米音楽全般をレパートリーに加え、しかもこれらを自家薬籠中のものにしているのは、デビュー前に諸国を巡演したという経歴からきたものらしい。

ロス・インディオス・タバハラスは中学生のころによく聴いていた。あれから 40 年以上も経って、いままた聴くようになったのは、やはり歳のせいなのかな。

Los Indios Tabajaras : Sweet and Savage (Victor)

Maria Elena
Maran Cariua
Los Indios Danzan
A la Orilla del Lago
Moonlight Serenade
Baion Bon
Pajaro Campana
Stardust
Rernura
Ay Maria
Vals Criollo
Jangle Dream

Los Indios Tabajaras (guitars, vocals)

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